ABOUT US

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 それぞれの暮らしの中の、喜びも悲しさも悩みも…こうであったら、こうでありたいという願いを、Tシャツ一枚一枚に描く。それは正に描く人の生き様でもあります。それが1000枚集まって、交流を持つことができたら、どんなに素敵なことでしょう。
 「より楽しく、豊かに、真剣に遊ぶことから!」という願いに載せて、この「おぶせTシャツ畑」から発信します。畑にTシャツをはためかせながら、僕たちの生き方を考えます。

地場産の創生へ

 このプロジェクトでは、Tシャツの元となるオーガニックコットン(環境にも体にもやさしい木綿)を、地域の人達や次世代の子供たちと育み、紡ぐことを目指します。昔、和綿の産地でもあった小布施で、小布施産の綿花100%の繊維を復活させ、Tシャツを作り、 そこに自分の好きな模様を描き、Tシャツを通して、今を生きる小布施人の心を発信します。
単なるイベントではなく、地域から世界へ発信するアートとして、そしてこの原材料を地元の土地で育みながら、小布施に住む人の環境、そして生き方を伝えたいと思います。

開催の背景にある歴史のロマン

 信州小布施には、日本一の大河・千曲川が流れています。その広大な河川敷は昔、菜種油を採る菜の花が一面黄金色に咲くことから「黄金島(こがねじま)=現在の千曲河川敷辺」と呼ばれていました。黄金島は、コットン(木綿)の産地でもあり、小布施人が紡いで織った木綿布は、花のお江戸にも運ばれていたといいます。
 これは、現代の日本アニメの草分けとも言われる絵師・葛飾北斎が、この地で晩年の日々を過ごしていた頃であり、北斎は滞在中に小布施の美しい自然や寺社を眺め、庶民的な俳句で知られる小林一茶が、小布施人と親しみながら俳句を詠んだ頃です。
もし、この時代にTシャツというものがあったら、彼らは、Tシャツにどんな技法や表現で図柄を描き、それは、江戸と小布施を行き来して、どんな文化になっていたことでしょう。
このイベントを通して、もしかしたら、北斎や一茶のような新たなアーティストが生まれるかもしれません。